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便利な美容室から脱却し、無くなったら困る不存在デメリットのサロンを創るブログ

他人の心は、わからない

これは実際にあった8年くらい前の話しです。

 

友だちの紹介でSさんという方か来店されました。

Sさんは主婦でカウンセラーで心の勉強会のような、

カルチャー教室を主宰する明るく活き活きした40代の人格者です。

 

初来店後、紹介してくれた友達から

「S先生、めっちゃこの店気にいてたよ!かようって」

と言ってもらいました。

何度か目の来店の時、Sさんは怒って技術を途中で止めさせ、

会員書をやぶってかえられました。

私は直接担当していないので、担当者と受付に事情を聞きました

「待たしたわけでもなく、いつも通りで、ミスもないけど急に怒り出した」

ということです。

予約の時も普通で、来店時はちょっと暗い感じだったそうです。

 

どうしたんだろ・・?あれがわるかったのか??イヤそうじゃない??

とか話しながら、わからないので

 

受付に、お詫びのハガキを送ってもらいました。

 

その1週間後Sさんから、お詫びの手紙をもらいました。

その内容は、

「先日は、あの様な態度をとり、ごめんなさい。

貴店に落ち度はありません、担当者もシャンプーしていただいた方もよくしていただきました。

あの日予約の前に病院で、精密検査の結果、余命2ヶ月と告げられ、取り乱し八つ当たりてしまいました。」

 

返事を返しました。

気にせず、是非来てください。とか、頑張って乗り越えてください。のようなことを。。。。

 

それから1年後、ふと紹介したともだちが聞いてきました。「S先生来てないやろ!」「うん」

「亡くなってん 半年前…」

 

 

 散歩で通るお寺の黒板の

 

「今日のことば」

 

自分の心もわからないのに

他人の心なんて…

 

 筒井康隆の小説だったとおもうけど

他人の心が見える「七瀬八家」??読んだ記憶があります。

もしその能力があれば、

どんなことでもたやすく上手くやれると思います。

小説の主人公は悩んでたけど…。

 

他人の痛み、辛さわからないです。

自分は今体は多少不自由だけど、体は健康なのに鬱や更年期はわかりません。

介護のことも、子供をなくす悲しみも、余命宣告される気持ちも、付き合い悪いのも、あいそ悪いのもそれぞれきっと理由があるのでしょうね。

 

見た目できめつけないこと、それから「わからない」ということを知ってることが大事かな。

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(写真)大阪にもこんな綺麗なとこあるんです。近所に住んでて幸せ。